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<2016年度入会>
2020年よりまん延し、私たちの日常に強制的に大きな変化をもたらした新型コロナウイルス。人と会う事すら阻まれ、青年会議所活動においても当たり前のようにあった集いの機会、チャレンジの機会をたくさん奪われました。1 年先どころか、翌週の状態も想像のつかない日々に不安を募らせる毎日を過ごされた方も多くいるでしょう。何よりも子ども達の日常へのダメージは計り知れません。歴史的にも稀な長期にわたる休校、当たり前のように中止になるたくさんの行事、幼い年齢からのマスクの着用、会話が無く食器の音だけが響く食事風景。子ども達にとってのこの2年余りの経験は、今後 10 年、20 年先の成長に大きな影響をもたらすとも言われています。
しかし、新型コロナウイルスがもたらした変化はマイナスの面だけではありません。急速に普及したリモート会議。遠く離れた人とのコミュニケーションが想像をはるかに超える程容易になりました。家庭で過ごす時間が増えたことにより、コミュニケーションも増えたとういうデータもたくさん出ております。
私たち市川青年会議所もコロナ禍で運動ができない時期は一時的にはあったものの、その時々でやるべき事、できる事を模索し、やり方や規模を工夫しながら、皆で協力して行動を起こし成長し続けてまいりました。WEB を使用した事業の導入や、会議の設えを工夫し効率化を図ったスマート会議の推進などはコロナ禍の産物ともいえるでしょう。このように物事の変化には良い面と悪い面の両方があります。それはコロナ禍での大きな学びのひとつです。
そして今後、日本社会で迎える変化のひとつに本格的に各業界で始まる『働き方改革』がありますが、段階的に始まる公立学校における教員の働き方改革について特に着目しております。
2023 年度はこのような社会の変化をより POSITIVE なものにし、より明るい豊かな社会の実現を目指し、市川青年会議所は下記の通り事業を推進してまいります。
with コロナ、after コロナといわれるようになった昨今、改めて市川青年会議所が地域のハブ(拠点)として機能し続けるために、この数年間なかなかお目にかかれなかった関係諸団体の皆様との絆を再構築したいと考えます。
そして同時に、日ごろから応援してくださる市川青年会議所の諸先輩方との繋がりを強化します。歴史を築いてこられた諸先輩方から学ぶ事はたくさんあります。更に、たくさんの先輩方と交流できるという事は青年会議所に所属する大きなメリットの1つです。
今後当団体が発展し、60 周年、70 周年へと続くためには、市内の関連諸団体の皆様、諸先輩方との繋がりが大きな力になる事を確信しております。
人財は宝です。未来を担う子ども達が生き生きと元気に活躍できている地域は明るいでしょう。2023 年度は対外的にはわんぱく相撲を通して子ども達の健全育成を図ります。
そして、市川青年会議所においてはメンバーが会の要です。会員1人1人が、青年会議所での学びを通し、仕事やその他の活動、更には家庭においてもより一層活躍できる人財になれるよう、メンバーの成長の一助になるような事業の構築を目指します。
さらに青年会議所活動では LOM 以外でもたくさんの集いや学びの機会があります。今年度は積極的に参加し、市川市を越えた学びや経験の機会も大切にしてまいります。
現在推進されている『教員の働き方改革』。その一環として部活動の地域移行が段階的に始まります。これまで長年当たり前のように行われてきた部活動の形を大きく変える事が求められており、活動の場所や指導者の不足、各家庭の費用負担の増加など懸念される事柄はたくさんあります。
一方で部活動が学校外の地域でもできる事により、子ども達の選択肢が増える、学校外での居場所ができるなど、POSITIVE な変化にしていく事は必ずできるはずです。
まずは大人たちが来たる未来をしっかり見据え、家庭や教育現場だけでなく地域全体で環境を整えていく事が重要だと考えます。そして、子ども達が家庭や地域で大切に育まれることにより、その地域の未来はより良いものに変化していく事でしょう。
私たちは地域の未来に焦点を当て、市川市の未来をより明るく豊かなものにするための環境づくり、まちづくり事業を展開してまいります。
青年会議所のメンバーは20代~30代の子育ての中心となる年代で構成されており、公益社団法人日本青年会議所では、育児と JC 活動の両立を目指す育 LOMプロジェクトを推進しております。
実際に市川青年会議所においても共働き家庭のメンバーが増え、仕事はもちろん、育児だけでなく、家事もしっかりと両立している会員が多く在籍しております。
子育て世代で組織される青年会議所だからこそ学べる事が多く、悩みを相談し合える仲間ができたり、様々な経験をしたりする事によって親としても成長できると考えております。
育LOM プロジェクトの推進を通して、子育て中の Jaycee がより青年会議所活動に参加しやすくなるように運営を工夫してまいります。
会員拡大が急務と言われて久しいですが、2023 年度もこの問題から目を背ける事はできません。2023 年度は会員拡大 15 名を目指します。
そのために下記の取り組みを実施いたします。
1.繋がりの機会の創出
他業種、多職種の人と繋がる事ができるのが青年会議所活動の醍醐味だと考えます。コロナ禍で減少していた繋がりの機会を創出し、会員拡大につなげます。
2.学びの場の創出
JC は大人の学び舎とも言われます。事業を構築することによる体験型学習も修練のひとつですが、その時代に合った内容の学びの機会を創出することにより会員拡大につなげます。
3.地域の課題に取り組む
地域の課題を正しく知り、その課題に取り組むことで市川青年会議所の運動に共感してくれる人は必ずいると考えます。事業を通して会員拡大につなげます。