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社団法人市川青年会議所
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| 社団法人 市川青年会議所 2011年度理事長所信 |

第46代理事長 白井 英勝 |
スローガン
ひとのために ~思いやりと笑顔あふれる地域を目指して~
基本理念
生きるということは、過去にとらわれ過ぎず、未来でごまかさず、瞬間々々に情熱をほとばしらせて、現在に充実すること。幸せになりたいならば、「あの時ああしていれば」と言う代わりに、「この次はこうしよう」と言うこと。人よりもほんの少し多くの苦労、人よりもほんの少し多くの努力で、その結果は大きく違ってくる。
LOMが元気であるためには、メンバー一人ひとり、それぞれの委員会が明るく元気でなければならない。何事にもひるまず、自発的に取り組み、決断力を発揮し行動する覚悟があれば、必ず地域は変わる。私たちが疲れた顔や嫌な表情をしていたり、後ろ向きの発想をしていたりすれば、いくら素晴らしい運動を展開しても、私たちの方を誰も向いてはくれないだろう。私たちの住む地域に暮らす人々と真剣に向き合い、語り、喜び、悩み、苦しむ中からそれぞれ独自の運動を生み出していきたい。それには、そのまちに暮らす住民としての目線で考え行動することが大切であり、そうすることではじめて市民の耳目をJCに向けることができ、運動にさらなる力が備わることになる。まずは、私たちが明るく元気でいること。そして明るく豊かに生き抜くこと。そのことが、魅力ある地域の創造に繋がり、それが我が国の力へ昇華すると信じている。なぜなら、私たち一人ひとりが市民であり国民であるからだ。
(社)市川青年会議所は1966年の設立以来、先輩方の熱い思いを受け継がれ、本年は50周年に向けた新たなる一歩を踏み出す節目の年を迎えます。何もしないで面白いことが降ってくるほど順風満帆な人生などありません。「不可能」の反対語は「可能」ではなく「挑戦」であると考えます。自分の能力は、自分で使ってみなければわかりません。竹と同じように苦難を乗り切れば節目ができる。その節目が自らを強くする。苦難を超えてできる限り、人生に節目を刻もう。背伸びして視野をひろげているうち、背が伸びてしまうこともあり得る。それが人生の面白さではないでしょうか。
事業方針
[会員拡大 ~JCを熱く語ろう~]
青年会議所は会員の会費によって運営されていることはいうまでもありません。会員拡大は青年会議所運動の中で、もっとも大切な全体事業です。まずは、市民から「市川青年会議所とはどんな団体ですか」と聞かれた時に、その答えをメンバー全員がはっきりと言えるようになることが拡大成功への第一歩となるのではないかと考えます。
我々は、JC という組織に誇りを持っているだろうか。JC 運動に可能性や価値を感じているだろうか。地域に誇りを持って生きることの重要性を訴える団体として、まずは帰属する組織にプライドを持たなければ、説得力を持つことはできないのではないだろうか。会員拡大ができないのは、JC
運動の趣旨が理解されていないのではなくて、そこで活躍する我々の姿勢が理解されていないだけではないだろうか。JC 運動の輪を拡げていくにあたっても、最も重要な課題、それが会員拡大であることは間違いありません。会員拡大の結果の数値は、我々の運動に対する社会の評価そのものであり、我々の活動の最もわかりやすい成果でもあると考えます。
会員拡大というのは、相手を口説くことに他ならないのであって、それ以上でもそれ以下でもない。JC 運動を語れる人間であれば、また、各々の生き方に自信を持っている人間であれば、自ずと説得力が身に付き、それに言霊が宿り、情熱を傾けて、ただひたすらに相手を説得していけるはずであると考えます。
[市民がつくる街いちかわのかたち~未来選択~]
2011年度は、統一地方選挙が行われます。市川市も市川市議会議員選挙と千葉県議会選挙が行われます。2009年の市川市長選挙の投票率は30%に届かず、市民の意識が低いことを「無関心」という簡単な言葉で片付けてはならないと考えます。まずは私たち市民が、市民一人ひとりの幸せについて考えることで、様々なことに向き合っていきたいと思う。
幸せな地域に住む市民とは、継続的に自分や家族が幸せな生活を送れるように常に自分で歩む道を選択し、思いやりを持って目の前の社会に向き合っている人だと思います。そしてこれは、私たちの世代の問題にとどまらず、将来の日本を受け継ぐ次代の子どもたちにのしかかる問題と捉え、真剣に議論しなければならない。私たち青年は、日本の未来像を描く責任とともに、自らのまちのカタチをつくり上げる使命を負っている。今日、地方分権が声高に叫ばれ、行政やまちづくりへの市民参画も至るところで言われている。しかし、地域が責任を持って自立するためには、住民自治の底力をつけることが必要であり、市民参画を確かなものとして実現するためには、意欲ある市民に限定されることなくサイレントマジョリティと言われる層も含めて、社会全体の声や意思を広く吸い上げることが必要だと考えます。
その実現のためには、市民意識の向上と選択意識の昇華、つまり行政サービスの受け手であった住民の意識や選択行動がより主体的になることが求められている。そして、自分たちのまちの課題は自分たちで解決していくという地方自治のあるべき姿に気づき、まちづくりに参画する機会やまちの未来について考える場を拡大していくことが重要である。
[日本人としての誇り ~歴史認識~]
戦後65年を迎え、唯一の被爆国である我が国日本。これまで我が国では、自分の国や自らの民族を前向きに評価し、この国を誇りに思うあるいは「日本を愛している」と声高に主張することがずっと抑制されてきました。戦後この国では、国のことを国家権力などという言葉に代表されるように、国家は国民から常に何かを奪うもの、国民の権利を踏みにじるもの、抑圧するものという考え方が主流を占めてきました。つまり、国家を悪として一方的に否定する考え方が定着し、国への誇りや愛着心を表明することは、特異で頑迷な考え方を持っていると思われてきました。最近になり20代から30代の若い世代を中心に、市民レベルにおいても国家の全面否定に対して懐疑を持ち、自国のことを肯定的に考え、国への誇りを前面に押し出して言動する傾向が広がってきています。しかしこれは他国の反日的な行動や事件に対する感情的なものであったり、日本の代表チームが出場する国際的なスポーツイベントにおける代表チームへの応援といった直感的なものであったり、というように瞬時的な場合が多いようです。それはそれで肯定すべきものではあるものの、国民一人ひとりが国家と向き合いこの国の歴史を知り、各々の国家観というものを築いた上で形成される健全で成熟した愛国心の確立にまでは至っていません。
わが国の歴史を学び、これまで日本人が脈々と受け継いできた伝統や、規範と礼節を重んじる倫理道徳観、さらには協調性・勤勉・正直・親切という言葉に象徴される精神文化を検証し、その中から次世代に向けて特に重要な価値観を見出し、しっかりと継承していくことが必要とされています。日本が独立した主権国家として現在の国際社会において世界の平和と安定と繁栄のために、果たすべき役割とそのために必要な国家戦略を確立すべく、徹底的な議論を行う必要があると考えます。
[いちかわの未来を背負う新世代の育成]
核家族化が進み、地域交流も少ない環境の中で育てられてきたこれからの日本を担う新世代の子どもたち。現在の日本では働ける環境にあるのに働こうとしない若者や、学校に行かない子ども達が増加している。成績至上主義、個人主義、効率優先という現代の価値観の中では、実体を伴った経験を積み重ねる機会がほとんどないため、子どもや若者達は生きる目的や意味を見失っているのではないだろうか。
人格は、五感を使った質の高い経験を積み重ねることによって優れたものになっていくが、現代では、徐々にその場がなくなりつつあるように感じる。そこで、我々JCが、体験型の事業を通じて、理論や知識ではない「情」という観念の学びの場を創出していきたい。子どもと若者が夢を抱き、生き生きと生きていく力と心が育つためには、まずは、大人が変わらなければならない。子ども、若者、大人の三世代が共に育ち、それぞれが自己を見出すために、心を落ち着かせ、人間本来の持つ五感を呼び覚ますことが出来る場を実践していきたい。未来を担う若者と子ども達を変えなくては、未来を変えることはできない。自然、文化、歴史、人材などの恵まれたいちかわの環境を活かした運動を実践していこう。
人の世には学んで得る智、人と交わって得る智、自らの体験によって得る智で三智があると考えます。「自分達の街は自分達でつくる」、「私たちの国は私たちが護る」という本来の市民社会の一員として、自覚と覚悟を持った同志を未来に向けて一人でも多く募り育てることが重要であると考えます。
[「いちかわのたから育成」 ~継続事業の実践~]
戦後の荒廃から、日本復興の使命に燃えた青年達が興した青年会議所運動は、高度経済成長時代の波に乗り、大きな役割を担ってきました。しかし、現在では単年度制によるJCとは違い、継続性があり専門性の高いNPOを始めとする諸団体が溢れている。このような成熟した社会では、JCの役割が見出せなくなってしまった。そして、いつしか、私達は修練という名のもとに自己満足しか得られない事業を繰り返すようになってしまった。自己満足だけの社会貢献事業ほど、迷惑で偽善的なものはない。 「守破離」という言葉にあるように、まずは、受け継がれた物をしっかりと守るという精神が重要であると考えます。現代のJCに求められているのは、この地域にある素晴らしき人や、もの、伝統、文化などを大切に守り、より素晴らしいものにすることではないだろうか。瞬間的な刺激ではなく、安定感と継続力のある事業が今の時代では求められているのだと思う。我々が36年間継続している「市川市民チャリティーゴルフ大会」、4年間継続している「こども相撲市川場所」や「市川市小学生ドッジボール大会」に、毎年、多くの参加者が集まるのは、そこに今の社会が求めているものがあるという証ではないでしょうか。 このような観点から、地域のものをしっかりと守ることに重点を置き、創意工夫を重ねられるような運動を展開していきたい。継続事業も仕組みとして地域に根付いた実感がある今、これら事業を継続させるために他団体へ移行する時期が来たと考えます。今年は移行元年と位置付け、他団体と共催で事業を実施し、時間を掛けて慎重に移行していきたい。そして、我々JCはこの地域に根付く新たな仕組みを創出する使命を担うこととなる。
[思いやり溢れる豊かな街いちかわへ ~OMOIYARIの種を蒔こう~]
「ありがとう」。言う方は何気なくても言われた方は嬉しい。「ありがとう」をもっと素直に言い合える地域を作りたい。「ありがとう」は常に感謝の心があれば自然と出てくる言葉。「ありがとう」と言うのが「当たり前」って思っていたら、その言葉は出てこない。呼吸を意識すると苦しくなるのと同じ。無為自然の姿勢が大事だと考えます。感動とは、人間ひとりの中にではなく、人と人の間にあるものではないでしょうか。 親が一生懸命働いてくれて自分たちが育てられ、今こうやって生きている。そういうありがたみは、歳を重ねるにつれ自然にわかるものだと私は思っていた。しかし、今、この常識が失われつつある。責任転嫁や非難ばかりを繰り返す社会ができている現実を、私たちは直視しなければならない。親の子であり、子の親であることを忘れてはいないだろうか。感謝の心の表れである「おはようございます」「いただきます」「ありがとう」が、親子の間で素直に言える環境をつくりたい。腹の底から親子と呼べる関係が、今の家庭の中にもっと溢れるようにあってほしいと心から願う。目先にある自分の利害関係だけで背信行為を起こす人が後を絶たないこのような社会において、人や社会に対する背信行為は、そのツケが大きいことを私たちは十分に感得しなければならない。 まずは、本当にこれでいいのかと、疑問を常に抱いて物事と向き合ってほしい。そして、意識を変える必要性に気づいたのであれば、勇気を持ってそれを貫いてほしい。日本に住む私たちは、日本人としての誇りを持ち、祖先から受け継いだ伝統文化をしっかりと理解し、事態解決策を見出して実行し、未来の日本へ継承する責任がある。 OMOIYARIの種を蒔いていこう。その種は間違いなく成長するはずです。我々には、未来の子どもたちのために、安心して生活できる地域を残していく責任と使命があります。
[公益法人制度改革 ~JCの原点~]
今回の制度改革の目的は、社会経済状況の変化を受け公益法人においてもより効率的な事業運営が求められるという背景があります。つまり、公益法人の経営において、開示性、透明性、公共性の3つが今後より一層求められることになります。JCの目的が明るい豊かな社会の創造であるならば、広く社会の利益になるという「公益」とJC運動は同じベクトル上にあるといえます。今回の制度改革は、我々が現在行なっているJC運動を見直す絶好の機会と捉えて取り組むべきだと思います。 いま一度、JCの原点について考えてみよう。なぜ青年会議所が戦後の混乱期に興されたのか。我々に与えられた使命とは一体何なのか。時代の変遷と共にJCが果たす役割は変化する部分も当然出てくる。しかし変えてはならないものも必ず存在します。今、我々に求められるものは、変えるべきものは思い切って変える「勇気」と、変えてはならぬものはしっかりと継承し続ける「情熱」、そして変えるべきものと変えざるものをしっかりと見極める「英知」ではないかと考えます。
[JCとは?]
JC は思い出を語る団体ではない。未来を語る団体である。JC とは、人生を生き抜く力を体得する道場であり、JC で過ごした時間は、生涯を通じた成長の糧とされるべきである。自らの言葉で、一度でも経営とは何たるかを語ったのであれば、絶対に会社を潰してはならない。一度でもまちづくりの大切さを口にした人間であれば、死ぬまで地域と真剣に向き合わねばならない。一度でも天下国家を論じたのであれば、現実から目をそむけてはならない。JC という組織にかかわった者として、そんな覚悟で自分と向き合って欲しい。 物事はすべてに始まりがあるし、その先には終わりがある。だからこそ、その終わりをイメージして生きてみようではないでしょうか。何をしたかということも大事であるが、誰に何を残せたかが最も重要なことなのではないか。すべての可能性は、人から生まれるのである。JC という組織の本当の素晴らしさは、JC を通じて活躍したメンバーが、JC を巣立って、JC という後ろ盾を失ってからも、現役の時と変わらず、いやそれ以上に本気で社会と向き合い、自分の生き様にかけてたくさんの轍を残してきたことにある。名もなき数多のメンバーが、JC で身に付けた各々の思想や哲学を軸に据え、その後の人生で如何なく発揮していることこそ、JC の最も誇るべき価値だと思います。
[最後に ~この地域に生きるひとりの人間として~]
皆さんは今、自分が住んでいる地域に誇りを持っていますか。自分の住む地域がどうあるべきだと考えますか。子どもたちや孫にどんな社会を残したいですか。そして皆さんが理想とする社会と現実の違いはどこにあるのでしょうか。そのギャップを埋めるために何をする必要があるのでしょうか。そして、我々には何が出来るのでしょうか。それはメンバー一人ひとりの心の中にそれぞれ正解があるのです。私は市川に住むすべての人々が、自分たちのまちに誇りと愛着を持ち、自分たちの生き方に自信を持ち、それを未来にも引き継いでいきたいと考える社会を創りたいと考えています。その街角では常に笑顔で挨拶が交わされ、敬意を持って感謝の言葉を掛け合う光景が毎日見ることが出来るのです。そのような街をメンバー一人ひとりが使命感と覚悟と気概と、そして希望を持って創って行きましょう。
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